• 2024-09-08

インフルエンザワクチンって効果あるの?

今年度のインフルエンザワクチンの予約が始まります。何となく、接種した方が良さそうだけど、効果ないって言う人もいるし、お金かかるし、痛いし、どうしよう!?と悩んでいる方もいらっしゃるかと思います。そんな方のために、インフルエンザの効果についてお伝えします。できるだけ簡単にお伝えするため、細かい数値、データはお示ししません。

結論から書きますと・・ 予防効果はあります 

毎年、ほとんどの病院では勤務する医療従事者に病院が費用を負担してまでインフルエンザワクチンの接種をしています。効果がないのであれば、医療のプロが集まっている病院でこんなことしないですよね。

世の中には、予防接種受けてないけどかかっていないという人や、予防接種受けたのにかかったという人がたくさんいます。そのため、インフルエンザワクチンの効果を実感しにくいかと思います。予防効果が100%に近ければ、実感しやすくなるのですが、残念ながらそこまで高くありません。予防効果がどれ位かというのは、年度や年齢によって異なり、またインフルエンザの種類(A型、B型など)によっても違うので、一概には言えないのですが、イメージしやすいように、思い切ってざっくり言うと予防効果は50%と思っていただければ良いかと思います。

予防効果が50%と言われても分からない!という方も多いかと思います。ワクチンの効果は、ワクチンを接種した人と接種していない人で何人発症したかを比較します。以下の数字はあくまで架空の値です。

インフルエンザワクチン接種していない100人の中でインフルエンザにかかった人が40人発症率40%

インフルエンザワクチン接種した100人の中でインフルエンザにかかった人が20人発症率20%

発症率が40%から20%に減ったので、有効率は {(40-20)/40}×100=50%となります。

ワクチンを接種した人たちの方がインフルエンザにかかる可能性は半分に減っているのですが、接種していない100人中60人はインフルエンザにかかっておらず、「自分たちはワクチンを打っていないのにかからなかった」と言い、接種した100人中20人はインフルエンザにかかったため、「ワクチンに効果なかった」と言うかもしれません。ワクチンは100%防いでくれないため、こういったことは起こります。もしかしたら、接種していなかったらA型、B型で2~3回かかるはずだったのが1回で済んでいたという可能性もあります。あくまで、インフルエンザにかかる可能性を半分程度下げるということです。

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