- 2023-10-27
姫路市でインフルエンザ警報が発令されました
前回お伝えしていましたように、やはりインフルエンザの流行が警報レベルになっていました。
第42週(10月16日から10月22日)の市内定点医療機関からのインフルエンザ報告数が、1医療機関あたり51.21と、インフルエンザ警報にあたる30人以上となりました。第41週は17.32人でしたから、1週間で3倍に急増しています。
兵庫県は定点あたり23.36人でした。第41週は11.96人でしたから、約2倍に増加しています。兵庫県の中でも姫路市はインフルエンザの患者数が顕著に増加しています。
全国では定点あたり16.41人でした(まだグラフには載っていません)。第41週は11.07人でしたから、約1.5倍に増加しています。兵庫県は全国平均よりも多く、定点あたりの患者数は全国5位となっています。
過去10年間のグラフを見てみますと、コロナ以前のインフルエンザ流行のピークは1月~2月でした。そのときのピークは定点あたり40-50人程度です。先週の姫路市は51.21人ですから、過去の冬期インフルエンザ流行のピーク時と同等の流行となっています。新型コロナ流行後3年間インフルエンザの感染はほとんど0に抑えられてきました。今年は新型コロナが5類相当となり、マスクをつける人が減り、他人と食事をする機会が増え、様々なイベントも以前の様に行われるようになりました。体調が悪くても登校したり出かけたりする人も増えました。これらは喜ばしいこともあるのですが、一方過去に類を見ない程にインフルエンザの免疫が低い人が多く、インフルエンザにかかりやすい人が多い状況です。この2つが重なることで、この様な早い時期に大規模な流行となっています。これから冬にかけてどの程度流行が拡大、持続するか予想が難しい状況です。最近の小児科クリニックは、受診の予約もとりづらくなっており、また咳止めや抗菌薬などの薬も全国的に不足しています。クリニックによっては抗原検査キットがなくなっているところもあるようです。インフルエンザはかからないで済むに越したことはありません。皆様お気をつけてお過ごし下さい。