• 2025-06-01

お子さんの転落に注意しましょう

6月になりました。だんだんと暖かくなり、冷房をつける日が増えてまいりました。

今回は、お子さんの転落についてお書きします。毎週数人程度のお子さんが転落や転倒で受診されています。ベッドやソファに赤ちゃんを寝かせていて気付いたら転落していた、気付いたら階段を登っていて階段から転がり落ちた、などなど。我々小児科医は、乳幼児は油断すると落ちてしまう、ということをものすごくたくさん経験しています。寝返りしない赤ちゃんでさえ、柵のないベッドやソファに寝かせると転落してしまうのです。注意点や対策についていくつかお示しします。

①赤ちゃんを柵やベルトのないベッド、ソファ、おむつ台に寝かせる際は、一瞬も目を離さない。一瞬後ろを向いた間にも転落することがあります。短時間でも目を離す場合は、柵のあるベビーベッドなど安全なところに寝かせるようにしましょう。

②階段に一人で行くことができないようにしましょう。ハイハイや歩くことができるようになると、階段からの転落する事故が結構あります。階段を上ることができないようなゲートをつける、部屋から出られないように扉をしめておく、など階段に行くことができないようにしましょう。

③転倒による打撲への対策。歩き始めの頃は、すぐに転倒してしまうため、家具などで頭をぶつけることがあります。コーナーガード・コーナークッションを取り付ける、お子さん向けの角が軟らかい素材の家具にすることでぶつかってもケガをしにくくなります。また、家事をしていて傍で見守ることができない間は、ベビーサークルの中で遊ばせておけば安心です。

乳幼児にとっては、家の中でも危険なところはたくさんあります。事故に気をつけて安全に過ごすことができるようご注意ください。

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