• 2023-08-15

抗てんかん薬治療をいつ開始するか

先月は、小児の初回てんかん発作後の再発率について書きました。小児の初回てんかん発作後の再発率① – たかみこどもクリニックブログ (takami-kodomo.com)、小児の初回てんかん発作後の再発率② – たかみこどもクリニックブログ (takami-kodomo.com)小児の初回てんかん発作後の再発率③ – たかみこどもクリニックブログ (takami-kodomo.com)。今回は抗てんかん薬治療の開始について書きたいと思います。

抗てんかん薬とは、てんかん発作を起こりにくくする薬です。薬が切れてくると効果もなくなるため、毎日かかさず飲む必要があります。

数十年前までは、初回てんかん発作が起こるとその後も必ずくり返し、悪化していくと考えられていたようです。そのため、すぐに抗てんかん薬を飲み始めていました。以前のブログで、初回てんかん発作後の再発率は約50%と書きました。初回発作後に抗てんかん薬を飲み始めると、飲まない場合と比べ再発率を約半分の25%程度まで低下させることができます。これが抗てんかん薬治療を開始するメリットになります。デメリットには、薬の副作用として眠気や皮疹などがありますが、必ず出るというものではなく、また薬の種類によって出やすい副作用も異なります。

抗てんかん薬を飲むことによるメリット・デメリットを提示して、どちらが良いかを患者様や御家族に決めてもらいます。一般に、初回てんかん発作では内服を開始するメリットがそこまで大きくないため、2回目以降に内服をお勧めすることが多いです。但し、年齢、環境、性格、脳波所見、基礎疾患などによって状況は人それぞれ違います。外来では、個別に判断した上でお話ししています。

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