- 2024-05-14
開院後1年間の新規てんかん・てんかん疑いの来院数
たかみこどもクリニックは2023年5月1日に開院し、1周年を迎えました。1年間で2500名以上の患者さんが来院されました。このうち80%以上は風邪や湿疹、予防接種などの一般的な小児科としての受診でした。
私が専門にしているてんかんに関しましては、姫路赤十字病院から引き続き診療しているてんかんの患者さんもたくさんいらっしゃいますが、これらの方を除き、開院後1年間で新たにてんかんに関して受診された方がどれ位いらっしゃったかまとめました。この中には、てんかんを発症されて来院された方だけでなく、既に他の病院でてんかんと診断または治療を開始され、当院での診療を希望された方も含みます。また、てんかんを心配して受診し、診察の結果てんかんでなかった方も含みます。なお、熱性けいれんでの受診は除いています。また、開院6か月間のまとめは以前書きました開院から6か月間の新規てんかん疑い患者様 – たかみこどもクリニックブログ (takami-kodomo.com)。
1年間で来院された方が77名いらっしゃいました。年齢分布をグラフにします。1歳未満が多かったです。
77名のうち、てんかんだったのは40名でした。37名はてんかんでない、または確定できず保留でした。また、10名は既にてんかんと診断されており当院での診療を希望されて受診されました。年齢毎のグラフにしますと、1歳未満での受診が最も多かったですが、ほとんどはてんかんではありませんでした。てんかんでない方々では、失神や不随意運動、生理的な動き(病気ではない)などでした。
クリニック開業1年間で、新しいてんかんの患者さんやてんかんを心配されて受診された方がたくさんいらっしゃいました。特に、乳児でてんかんかどうか心配して来院された方が多かったことが印象的でした。クリニックなので、日赤病院と比べ気軽に受診しやすいことが影響しているのではないかと思います。